高崎神社

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米国発の金融危機に遭遇して模倣追随の習癖からの脱却を

 米国発の金融危機は、東京市場はもとより、欧州市場、アジア市場にも波及し、連鎖的に株価は急落を続け、100年に一度と例えられる程の国際的な金融危機に陥った。
 金融派生商品を編み出し、高収益を上げた米国のマネーゲームが、普通にみれば、危険度が極めて高い筈である低所得者不動産ローンを商品化し、国際的に流通させた。この不動産ローンに巨額の焦げ付きが発生し、破綻することとなったのが、今回の国際的金融危機を招来した震源であるとされる。
 これは、短期的に高収益を確保するために、ハイリスクでもハイリターンを求めた米国的手法の挫折、いやハイリスクでもハイリターンを追求しなければならない今の米国の体質を物語っていると言える。
 米国の民主党大統領候補オバマ氏が、規制を緩和すれば、経済が拡大するとしたブッシュ政権の誤りが、今の混乱を招いた旨のことを述べていた。今回の国際的金融危機の引き金となった金融派生商品も、規制緩和の産物とも見られる。
 小泉政権のとき、我が国に於ても、米国に見倣い規制緩和が積極的に推し進められた。この結果、雇用、運輸、建築等に於て、その歪みが如実に露呈してきた。
 明治以来、我が国は欧米を模倣追随して近代化を図ってきた。我が国を近代国家とするための科学技術の模倣は、大きな成果を上げた。
 ところが、戦後は、この模倣追随の習癖に、更に拍車が掛かり、精神的にも欧米を専ら模倣追随する悪癖に落ち入ってしまった。政治、経済はもとより、人の心にまでアメリカナイズは進行し、日本人は、日本人としての主体性を発揮することを忘却してしまい、又、日本人は、日本人としての尺度で物事を推しはかることが出来なくなってしまったとも言える。
 弱肉強食の市場原理主義は、往古より神道を源泉として継承される理念、即ち、共存共栄を目指す日本人の民族性には背理している筈であるが、この手法が大手を振って罷り通っているのが現状である。先月中旬、米大手証券会社リーマンブラザーズの破綻が報じられると、同時に大勢の社員が、私物を段ボール箱に入れて、会社を去って行く姿が放映された。日本人としての感性では考えられない光景であり、このような土壌の中から市場原理主義は編み出されたと言える。
 日本、ドイツ型資本主義が、社員第一主義を旨とするのに対して、アングロサクソン系の米国、英国型は株主第一主義であって、社員の会社に対する帰属意識は、極めて希薄になってしまうのである。
 今回の米国発の世界的金融危機は、米国型の手法の挫折を示唆している。日本人は今迄の呪縛から解けて、神道を源泉とする共存共栄の理念を再認識し、この国土を日本人としての尺度で物事を推しはかり、日本人としての主体性が発揮できる、穏やかで、潤いのある国としなければならないのである。
 

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